先祖供養

日蓮大聖人は「人倫」ということについて次のようなお言葉を残しておられます。

 「夫(それ)老狐(ろうこ)は塚をあとにせず (中略) 畜生すらかくのごとし いわうや人倫(じんりん)をや」

これは日蓮大聖人がしたためられた『報恩抄』の冒頭にある有名な御文です。

「老狐」とは年老いた狐のことで、「塚」とは生まれ育った巣のことです。「あとにせず」とは、足を向けないことです。つまり、狐でさえ年をとって死を迎えたときに、自らが生まれた巣に足を向けるようなことはしない、というのです。

 この一節に込められた意味は何だと思いますか?

 これは「感謝の心を常に持ち続けなさい」という意味が込められています。

畜生の狐であっても恩を尽くすのであるから、人間である私たちも恩を尽くす、つまり感謝の心を姿勢に表すことが重要であると教えて下さっているのです。

 私たち人間は大地から急に生まれてくるわけではありません。両親から血を分けて生まれてきます。その両親にまたそれぞれの父母がいるように、何代もの人がおられ現在の自分が成り立っているのです。この先祖に対して感謝を尽くすことが、今を生きる我々には必要なのではないでしょうか。

 法遍寺では故人の供養を受け付けています。また、水子供養、ペットの供養も受け付けています。どうぞご連絡ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました