水子の供養

 街を見渡すとお腹を大きくした妊婦さんを目にすることがよくあります。遠くない未来に、誕生する赤ちゃんを心待ちにしている母親の姿は希望に満ちあふれています。大変なお産を終えて我が子を手に抱きかかえた時の喜びはいかばかりでしょうか。

 しかし、その反面、誕生を望まれながらもその生涯を母親のお腹の中で終える赤ちゃんもいます。「我が子を元気に生まれさせてあげられなかった」と自責の念に駆られる方がいらっしゃることでしょう。

 ここで一つ大事なことは、生まれてくることができなかった赤ちゃんの命は今世で終わってしまうのか、ということです。

 答えを言えば、終わらないのです。仏教で説かれる生命観は過去・現在・未来と繋がっており、命は形を変えて続いているのです。ですからまた人間として生まれ変わることができるのです。ただ、人間として生まれ変わるためには力のある仏様のもとで供養をし、功徳を水子に届けてあげなければなりません。その供養はお寺でなければできないのです。

 この世に生まれてこられなかった赤ちゃんはきっと、お母さん・お父さんからの供養を待ち望んでいます。当宗の正しい化儀で回向すれば、水子の悲しい思いは和らげられ、来世で人間として元気に生まれ変わることができます。

我が子の幸せのために正しい供養をしてあげましょう。

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