正しい仏教への信仰を知らない方へ(娑婆と寂光土の意味)

娑婆世界といえば、堪え忍ぶ世界のことで、我々が住する国土のことである。「貪欲・瞋恚・愚痴」が盛んで、「煩悩・業・苦」が充満しており、衆生はこれを忍ばなければならない。

つぎに寂光土とは、仏が住む国土のことをいう。法華経の寿量品では、「仏の住処はこの苦悩の尽きない娑婆世界であり、仏の真実の心は、常にこの娑婆世界で説法教化をなすこと」と説き示す。

日蓮大聖人は「浄土も穢土も、その国土が別々にあるわけではない。ただ我らの心の善悪によるのである」と教えている。苦難の世界をどう生きるかを教えるのが仏の心であり、日蓮大聖人の心である。

他に極楽世界を求めるのではなく、娑婆世界に生きて仏道を歩む所に寂光土が顕われるのである。真の生き抜く力、人生の開花は妙法の信仰にある。

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