正しい仏教への信仰を知らない方へ(閻魔王の働きについて)

「嘘をつくと閻魔様に舌を抜かれるよ」という言葉はどこにいったのか。閻魔王は人間の生前の行為の記録(閻魔帳)を審判して賞罰を決める地獄の王である。裁きに私情を挟まないため常に怖い形相をし、王冠をかぶり、水牛に乗って手には棍棒を持ち罪人の縄を操るのである。

閻魔の働きは、本来「死」への案内人であるが、人々の生命を奪う、また舌を抜くという役割も具えている。閻魔のもとには罪を裁く役人もいる。五道冥官(ごどうみょうかん)である。五道とは地獄・餓鬼・畜生・人間・天上で、冥土の判事が五道に別れる人の罪を裁く。お題目を妙法の御本尊に唱える人が臨終を迎えると、閻魔王や冥官は仏の遣いとなり、亡者を霊山の宝刹(ほうせつ)に案内するのである。ともに生命の浄化をなし、功徳を我が命に刻もう。

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