正しい仏教への信仰を知らない方へ(護摩の灰に利益はあるか)

「ごまのはい」という言葉は、人をだまして物を盗む意として使われる。江戸時代、高野山の僧と自称する者が、「これは弘法大師の焚かれた護摩の灰だ」と言って、人々を騙し高い値で売りつけたことに語源がある。考えなくとも単純に詐欺である。騙されたポイントは「大師のごま」である。

もともと「護摩」はサンスクリット語のホマ(焚く・焼く)の音訳である。薪を焼く炎を智慧の炎とし、五穀や薪を焚いて祈祷をする。この儀式の原点はインドのバラモン(祭祀階級)のものである。

この儀式を真言密教に取り入れたのである。仏法には護摩という修法は説かない。真言の教理と修法自体が、すでにエセモノである。仏の本意は法華経にあり、その文底に秘す仏の命を顕すにある。真実の仏法は三世にわたる生命の救済である。お待ちしている。

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