正しい仏教への信仰を知らない方へ(渡りに船について)

今の時代、「渡りに船」といえば、水を渡る際に都合よく船がある。必要なものや望ましい状態が都合よくそろうことに譬える。

しかし出典は法華経にあり「子の母を得たるが如く、渡りに船を得たるが如く」からなり、妙法蓮華経への帰命により、一切の苦、病苦を離れ、一切の三世の悪業による苦しみの縛りから解放されることを説くものである。

向こう岸を彼岸、こちら側を此岸という。此岸は、生老病死の苦悩に満ちた迷いの世界であり、彼岸は悟りの地、成仏涅槃の境界に譬えるのである。

まったく異なる世界を結ぶためには、船がなければ渡ることはできない。日蓮大聖人は、仏教という船にも大小・勝劣・浅深があること、真実の大乗の船は法華経に尽きる法理を説く。そして彼岸は別世界にあるのではなく、生きる現実世界にこそ仏界の境地があると。お待ちしています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました