仏の秘密神通力は御本尊にあり

いつの時代にも民衆をたぼらかして迷惑せしむる宗教屋はあとを絶たない。大聖人は、「法の邪正や高下を判断するには、表面に表われる不思議さや奇怪さにとらわれてはならない」(御書393 趣旨)と仰せになった。超能力(通力)などの不思議は人を惑わす根源なるゆえ、これに捕らわれぬよう教示されたのである。

寿量品には「如来の秘密神通の力」と説かれる。これは仏の持つ真の通力のことで、罪業の深い我ら衆生をひいきなく幸福に導く、仏のみが持つ究極の功徳力をいうのである。仏法では五神通・六神通などの通力が説かれる。現実に通力や超能力を持つ者の存在は、けして否定はしない。しかしそれは宗教となり得ない。その能力を売り物にし人の煩悩を操り弄ぶ人師を信じ、その通力に頼り、悩みを解決しようとする行為が誤った信仰となるのである。ここに不幸の那落がある。

まず今の自身を受け入れ、真の仏である御本尊を信じ、南無妙法蓮華経と一心に唱えれば即身成仏の功徳を得る。これが真実の如来の秘密、神通の力であることを確信しよう。

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