真心の唱題で仏の慈悲に報いる境界を築く

人は褒められるような功績があるとつい有頂天になる。大聖人はご自身には「三度のこうみょう(高名)あり」(御書867)と仰せになった。このお言葉は、三度にわたる国家諫暁にて、幕府の内乱や蒙古襲来などをすべて的中させたことをさす。これは単なる予言ではない。三世を通暁する御本仏の智慧による警告である。

寿量品の最後に、「仏はつねにこの念いにある。生あるものをいかにして無上の仏道に入らしめ、仏身を得せしめようかと」とある。仏の智慧は衆生を成仏に導く慈悲の「念い」である。迷う私たちにそのお心を「高名」と宣告されたのである。

報いを求めようとする心や、自己の功績を誇る心など、いらぬ執着を離れて御本尊に給仕・供養申し上げる、その真心の中に仏は住む。今月の唱題月間、真心からの唱題に徹し、仏の慈悲に報いるべく人々をこの信心に導こう。

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