「素直に苦楽を見つめる大事」

一生はどう生きても一生である。そこに苦楽の実相があり、苦を離れて楽などあり得ない。苦も楽も寒暖の表われであるが、とらわれがあると物事をありのままに見ることができず、その実相、真実の姿を正しくとらえることができない。苦楽の一喜一憂は根無し草の人生となる。

個々の生命には仏性によって顕われる本有(ほんぬ)の姿があり、平らかにいえば「素直で柔軟な心」である。この心は人を強く正しく聡明にし、物事の実相をとらえる。目標を一生成仏におく不動なる信心姿勢の中に素直なる「本有」が顕われ、ここに「安穏」の境界とともに「苦楽の実相」を知るのである。

大聖人は仰せになった。「苦を苦と悟り、楽を楽と開き、苦楽をともに思ひ合わせ題目を唱えていきなさい」と。(御書991頁)素直な心で妙法広布に邁進しよう。

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