修羅(シュラ)の心は…

修羅(シュラ)の心は「諂曲」(テンゴク)といい、へつらい曲がった精神で、他に勝る執念が絶えず、勝てば誇り、負ければ恨む。十界のうち、地獄・餓鬼・畜生に続く生命の状態である。これを四悪趣(シアクシュ)といい、煩悩・業・苦の三道を生む四原則である。

月は満月であっても池水が濁っていれば月影は映らない。同様に、信心のない人の心には仏界の功徳も宿らない。大聖人は女人の懐妊をもってこれを譬えられた。「懐妊したばかりは自分でも気がつかないが、月が重なって懐妊を絶対と自覚する。法華経の法門もこれと同じで、南無妙法蓮華経(御本尊)を心に深く信じるならば、その心を栖として仏は宿る。月が重なれば心中に宿った仏が夢のように見え、喜悦の心が次第に出てくる」(御書1495頁 趣意)と。真剣な勤行と唱題を日々に重ねようではないか。

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