御本尊には御題目を中心に…

御本尊には御題目を中心に、釈迦・多宝の二仏、四菩薩をはじめ、諸天・諸神などのあらゆる十界生命の主体が具体的に認められています。これらの方々は、久遠元初の「南無妙法蓮華経 日蓮」という仏界に摂する存在であり、妙法を信受する衆生を守護するお立場にあられます。

つまり御本尊の中の個々の生命は、久遠元初の本仏の生命に包括され、本仏と一体とする生命であり、九界の立場において仏様をお護りし、かつこの娑婆にあって私たち凡夫を守護されるのです。

「天照太神」や「鬼子母神」などの諸神は、御本尊の中におられるが故に「善」の働きをなすのであり、個々を取り出して礼拝しても何の利益もありません。勤行における諸天供養の観念をしっかりと勤め、益々信行を倍増し、この信心の素晴らしさを弘めていきましょう。