正しい仏教への信仰を知らない方へ(三界に家なしについて)

「三界」とは私たちの世界を三種に分けたもので、欲望、物質、苦悩の世界をいう。諺(ことわざ)に「三界広しと雖も五尺の身置き所なし」とあるように、世界は広いが、一人の身が安穏とできないほど苦悩が多い、これが三界である。

法華経の譬喩品では「三界は安きことなし。猶火宅(なおかたく)の如し。衆苦充満して、常に生老病死の
憂患(うげん)あり」と、仏は三界の苦悩を火に包まれた家に譬えた。つまり常に生老病死の苦しみので、煩悩の火がやまない世界を三界と示すのである。

仏の真意はこの苦悩からの脱却の法に尽きる。それは、妙法蓮華経を信仰することである。三界の苦悩は妙法不信の罪業なのである。だれもが直面する生老病死に錯乱し、生きる目的も知らず、苦しみの中にだけ埋没する貧窮の姿は哀れである。生きる真実の価値を一緒に見出そう。

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