「一切の乱れを打破する信心」

宗教の正邪は、その教義に道理と文証が確立されているかで決判される。大聖人が立正安国論をご述作された当時の、大地震の連続・疫病等による民衆の塗炭の 苦患と惨憺たる様相は、まさに仏が示す「悪世末法」である。大聖人はこれを肌身で感ぜられ、この現証の源は「邪宗教にあり」と見通された。

その根拠たる道理文証を示す一大論文が安国論である。災難の由来は大きく三つに約される。一つ目は「悪業の民衆が同時に生れる故」、二つ目には「国王の教令が理に背く故」、三つ目は「国と民が正法を誹謗する故」である。

何も遠い世界の話ではない。国の乱れ、民の乱れ、家庭の乱れ、個人の乱れの救済である。この本仏の慈悲に震撼し、一切の乱れを打破する唱題と折伏なくして仏国土は築けない。共々に銘記しよう。

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