「教学は大御本尊への信を育てること」

教学は単に法門を知ることではない。ご法門研鑽の目的は、御本仏大聖人の御境界をより深く拝察するためである。

勤行の二座の御観念文にある「一念三千」という文言は法華経に説く法門であり、一切の衆生の成仏が絶対に可能であることを理論と事実の上に示したものである。

大聖人は久遠元初の御本仏たるご自身の悟りとお姿を大御本尊に御図顕され、衆生成仏の絶対的エネルギーを顕された。一念三千とはつまり、御本仏が放照される大宇宙をも貫く無量の慧光(御本尊の力)を説き明かす法門なのである。

大聖人は仰せになった。「一念三千の珠を妙法の五字につつみ末代幼稚の頸にかけよう」(趣意 御書662)と。私たちはこの宝珠を信の一字によってのみ受け取ることができる。幼稚の身として御書を拝し、御本尊へ真剣な勤行と唱題に勤めよう。

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