正しい仏教への信仰を知らない方へ(彼岸の意味を考える)

世の中に「彼岸」の意義が浸透していないことは、仏教が社会的習慣のなかで形骸化した証拠である。「彼岸」は正式には「到彼岸」といい、「度(わたる)」という意味で、生死輪廻の迷いの此の岸から、解脱・涅槃の彼の岸に到達することをいう。

方便を持さない仏の本懐たる法華経は「即身成仏」を説く。つまり成仏ということは、極楽浄土でなく、身土不二の原理に基づく現実世界の心身の有り様、つまり生命体の救済をいうのである。生きている我々自身が即身成仏し、この現実の世界で幸福を得る(彼岸に到る)ことが重要であり、その功徳を先祖や亡者(精霊)の追善供養として回向することの必要を「彼岸」は教えているのである。

この信心は過去からの因果の流れをも変えるのである。真実の積功はうらぎらず累徳の人生となることを知って頂きたい。

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