命は一身第一の珍宝と知る仏道

わが命、身体も頭も心も、どれほど何に使っているかと問われると、小生なぞそのごく一部をかつ浅く用いているだけと恥じるしかない。

大聖人は病弱な富木殿の妻、尼御前に対し激励された。「法華経は定業の病すら治す。命は一身の第一の珍宝である。この尊い命を法華経に奉りなさい。これを惜しめば治し難い。 一日生きて功徳を積む志を持ちなさい」(御書760~761頁 趣意)と。尼御前は篤信・貞節・孝養の人であった。女性にとって法華信者の鑑である。しかし病魔によって気を落とした。大聖人は一日の寿命を妙法に奉る覚悟をもって勤めるよう激励された。

尼御前は延命の実証を得た。この覚悟とは、仏性ある我が身、命を信仰に使うことである。これを「聖道正器の人」という。信心を持つ者、軽薄な人生とならぬよう、仏の遣いたる正器となろう。

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