憶持不忘(おくじふもう)の信心

歳を重ねると、困ったことに三歩で忘れることがある。

四条金吾は大聖人のお弟子の日昭に言った。「法華経に説く『現世は安穏にして後生は善処に生まれる』を承り、仰せのように信心を続けてきたが、大難が雨のように振ってきた」(御書775頁 趣意)と。大聖人は仰せになった。「法華経に『法華経は信じ難く理解し難い』とあるのはこのことである。法華経を信受して、どんな大難が来ても、妙法蓮華経を常に憶い持って忘れない人は稀である。受けることはやさしいが、持(たも)つことは難しい。受持し続ける中に日々の成仏があり、最高の人生(仏道)が待っている。」(同頁)と。そして最後に「此経難持の四字を片時も忘れてはならない」(776頁)と御指南された。金吾は主君より最高の信頼を得、功徳の実証を実らせた。「憶持不忘」の信心に徹していこう。

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