正しい仏教への信仰を知らない方へ(地獄はどこにあるのか)

仏教は八万法蔵と呼ばれ、人はいかにして崩れぬ幸福を築くかという、人生の根本的な救済を眼目とする。

その究極は、法界には仏の智慧と一体となる真理があり、もしその法に背くならば幸せとは反対の世界、つまり地獄という苦しみのどん底が待っていることを説く。八熱・八寒・無間の地獄や針の山、閻魔大王の説を聞けば、何か特別な世界であるような錯覚に陥る人も多いはずである。

日蓮大聖人は「浄土も地獄も外にあるのではなく、我らの胸の中にある」と、大苦悩である地獄が我々の生命に内在することを明かしている。つまり地獄とは今ここに生きる人間の生命にあり、焦熱地獄も叫喚地獄も、生命に冥伏する業が外界を縁として現実の生活として現れるのである。深い生命論を知るべくお待ちしている。

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