自縄自縛(じじょうじばく)

自縄自縛(じじょうじばく)という言葉がある。自分のことばや行動のために身動きできなくなり苦しむことである。

仏法では、悪業の因縁によって三界六道の世界に生まれて常に苦悩することを「生死」(しょうじ)と説く。逃れようとして、もがけばもがくほどその強さと深さは増す、まさに自縄自縛である。

大聖人は、生死の大海を渡るには妙法蓮華経の船でなければ叶わない、と仰せになった。(御書1555頁)この大船は、大聖人の大慈悲によって私たちの眼前に用意されているにも係わらず、私たちは自分の我意我見にとらわれて、小舟で大海の大荒波にその身をおき難破する。生死煩悩の縄を切り、苦しみの束縛を断つには「妙の一字の智剣」を持つしかない。(御書1759頁)常に素直な心持ちで、仏心を感じとっていける人は乗船の切符を手にする。この船に多くの人を導こう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました