正しい仏教への信仰を知らない方へ(業とは何かについて)

そもそも「業」とはその人の行為をいい、仏法では三世にわたるものと説く。つまり現在の果は過去の因により、未来の果は現在の因によって決定されると説くのである。

この法則の中で、我々が現在感じている差別をもたらした過去の原因、それが「宿業」といわれるものである。したがって宿業には善いものと悪いものがある。煩悩によって業が形成され苦が生じる。煩悩が正しく活用される人生であれば、その業により楽が生じる。

日蓮大聖人は、生命に内在する煩悩を清らかにする方向を教える。けっして現在の結果の姿をあきらめさせる宿命論ではなく、過去の罪障消滅と現在・未来のための仏道を教えるのである。自身の生命の本源からなる業を受け止め、この煩悩と向き合う修行が必要である。妙法の功徳は、善業・悪業ともに開花の種とする。お待ちしています。

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