科学の基本となる道理が因果律です。つまり因となるものが縁によって一定の結果を生ずること、たとえば酸素と水素による水の存在です。
この普遍的な因果律が「科学的」という意味です。世の中を見ると、道理にかなわない、または迷信なる宗教もたくさんあります。
しかし日蓮大聖人の仏法には生命論の上から文証・理証・現証をときます。仏が人間生命の本質と法界の真理を深く観達して説かれた仏法を、現代の科学をもって証明するには無理があります。それはあたかも、尺取り虫が自分の歩幅と歩数で、空を飛ぶ鳥の飛距離を計ろうとするのと同じです。
近代科学は物質文明のなかで発達し、多大な貢献をしてきましたが、精神文明、ことに人間の心に立ち入ることができません。豊かな生命力を湧現させる仏法から科学を見つめるべきです。
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