私たちの生きる世間は…

私たちの生きる世間はすべて仏法に包まれています。世間に流されない幸福を築くためには、水のごとき信仰者を目指すことが肝要です。水は昼夜不退に流れ、少しも止むことはありません。

大聖人は火のごとき信心と対比され、そのように妙法を信ずるのを水の行者であると仰せです（御書1856頁）。私たちの信心は、御本仏の当体としての御本尊を信じ拝することです。そして大聖人の御意を少しでも我が凡夫の心身に納め、実践することです。

勤行と唱題をせず、御書を拝さずにいると、只々世間に流され、同じ水でも三途（さんず）の川を目指すようになります。三途とは三つのみちのことで、亡者の行く地獄界・餓鬼界・畜生界の三つの大河のことです。御書の一言一句を心肝に染める信心に努めましょう。